2025年4月 活動報告
4月5日(土)に『在日市民から見た在日同胞運動史』をテーマとした第2回「在日市民懇談会」を開催しました。昨年11月に開催された第7回在日市民フォーラムに参加できなかった方も含め、少人数で「在日同胞運動史」というテーマを深く掘り下げて語り合う懇談会となりました。
2・3世世代の参加者の皆さんの、ご自身に引き寄せた「運動」経験に根差し、「血の通った」在日同胞運動史を振り返ることができました。少しだけご紹介しますと...
・1980年代には、かろうじて残っていた在日集住地域の民族学校を通じた「在日コミュニティ」での経験には良き思い出がありました。ただ、その後の生徒数の激減傾向とともに、「在日コミュニティ」は失われていったので、その原因は何であったのか、責任の所在も含め明確にしたいと思います。
・「社会主義祖国幻想」の過ち、民族的観点から祖国=国家へと引っ張られた過ちに気づいた若き日があり、それから自らの在日性を見つめ直すようになった。
・80年代の「考える会」は勢いある一大「コミュニティ」だった。
・「考える会」という「コミュニティ」に出会って、「本名宣言」ができた。
・やはり解放後から現在に至るまで、在日は常に「コミュニティ」を求めている。運動の自立性と個人の主体性を兼ね備えた、現代の在日に適した在日同市民運動が求められている
・1世世代のハラボジ・ハルモニ、アボジ・オモニの思いは決して忘れたくない
参加の方々の熱い思い、伝わりましたでしょうか。これからも心ある在日の皆さん、日本人の皆さんと、熱く語り合っていきたいと思います。